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最初にみつけてくれた人[中学生だったあの頃]

異才・中学生

先週は父の3回忌で実家にいったりしておりました。
そして、今回の実家帰省には、実はもう一つ目的がありまして〜。

中学のときの「ある同級生と10数年ぶり!?に再会しよう!」という企み…。
(お互い確かめてみたら、やっぱり20歳のときに同窓会で会って以来でした)

今回なんでそんなことになったかというと…地元といえば、やはり母情報網!
母が、数ヶ月前に
「ねぇ、アナタの同級生でたちばなさんっていたでしょう?
 彼女、行政書士で開業してるみたいよ。今度そこでセミナーやるみたい」

母のいう「そこ」とは、自宅から自転車で5分の自治会館のことで。
どうも、そこに地元の人たちを集めて話しをするらしい。
母曰く、「テーマは“セージンコーゲン制度”について」
(あとで調べたら「成年後見制度」のことだった)

へぇぇ〜、たちばな、今そんなことしてんのかぁ〜……!

ワタシのオモシロレーダーはずびびびびと反応しました。

ただ地元で独立開業したってだけなら、おぉ、で終わったと思うんですが。
それが「中学の同級生・たちばな」だったから、キョーレツに興味がわいたのです。

なんといっても、当時の彼女は……「異才」だったのです。
とにかくはっきり言うべきことは言う。オベッカを言わない。媚びない。

頭もよく、体操もでき、美しく優秀だった彼女ですが、
そんなことよりも、あれだけ豪快にしかも論理的にハッキリと
ものを言えるチューガクセイというのを、ワタシは他に知りませんでした。

中学生なんて、世間を知らない年頃だったにもかかわらず、
「コイツは将来きっと何者かになるなぁ……」と心の内で思ったものです。

その彼女が、あるときふと声を掛けてきたことがありました。
それは、卒業文集のまとめの一部をワタシが書いて提出したのだけれど、
思いっきり先生にダメだしをされて、全部書き直しを命ぜられたところでした。

それは「チャンスの神様の話を先生がしてくれた」という内容でした。
けれど、そのチャンスの神様についての記述が先生の気に触ったのです。

確か、
「チャンスの神様には、前髪しか生えていない。
だから目の前にその神様が現れたら、
即座に決断してその前髪をつかまなければ、
チャンスは過ぎ去ってしまう」
という話を先生がしてくれた、と書かなければならないところ、

「いや、まてよ?一瞬の逡巡で、神様のツルツルの後頭部を拝む
しかなくなるというのは、何かおかしいじゃないか。

……本当のところは、多くの人間は、その場で決断できなくて、
後から“やっぱり、そうします!”って後ろから神様を追ってきて、
後ろ髪をみんなが思いっきりひっぱるから……神様はいまや哀れ!
前髪しかないお姿になっちゃったんじゃないのか?」

というような、ちょっとふざけた書き方をしたのでした。

(なんていうか、卒業文集なのに、ちょっと調子に乗りすぎたんですね)

それで、「ぐわ〜、全部書き直しか〜…(今でいうリテイク・笑)」
と、落ち込みを隠し切れないところ、“彼女”がやってきたのです。

「わたしは、たかぎの文章、好きだけどな。おもしろいよ。
 それ、変える必要ないと思う」

そう言って、席に戻っていきました。
(あぁ、そう言えば……これを書いていたとき、
彼女は前の席に座って何かをいっしょにしゃべっていたんだっけ)

もちろん、そのまま印刷に出すなどという勇気はワタシにはなく、
結局、先生に気に入られるようにすぐ書き直して、提出したのだけれど…。

(そういうのは、我ながら本当にスラスラと書ける!
今思えば、クライアントの要求に合わせたライティングを意識した最初かもしれない・笑)


でも、その時彼女だけが認めてくれたことを、ワタシは今でも覚えています。
なんてったって、相手はあの「正直者のたちばな」です。
照れちゃってお礼なんか言えなかったけれど、
あのとき、なんだかこのボツ原稿が、無性に誇らしく思えたのでした。

… … … … … … … … … … … … … … 

「だからさ、最初にみつけてくれたのは、たちばな、なんだって!」

あれから20年!?の時を経て……
そんなことを半分まじめな顔をしつつ話しながら、
今の仕事にいたるまでのお互いの遍歴?なども交わし、、、

たちばなのハナシはこれに尽きないので…今日はこれくらいにして…
この先、10年たっても、やっぱり「たかぎ」、「たちばな」と
呼び合う仲でいたいなぁ……と思った貴重な再会でした。

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